口臭の原因になりやすい習慣を朝昼晩で見直す
口臭の原因になりやすい習慣は、特別なことよりも毎日の何気ない行動の中に隠れていることが多く、見直すなら朝・昼・夜の三つの時間帯に小さく組み込む方法が長続きしやすいと言われています。大がかりな計画を立てても、忙しい日が続くと途切れてしまいがちです。歯みがきや水分補給など、すでにある流れに一つ足すくらいがちょうどよいでしょう。
口のにおいには、口の中の汚れや乾燥、舌の状態、食べ物、体調などが関わるとされています。原因は人によって違うため、ここで紹介する内容はセルフケアの参考として読んでください。気になる状態が続く場合は、歯科医院などで相談するのが基本です。
朝のうちに見直したい習慣

起きた直後は、眠っている間に唾液の量が減るため、口の中がもともとにおいやすい時間帯だと一般的に言われています。ここでは朝に起こりやすい習慣を二つ取り上げます。
起きてすぐ水分をとらずに過ごす
朝いちばんに何も口にしないまま家を出ると、乾いた状態が長く続きます。唾液には口の中を洗い流す働きがあるとされ、厚生労働省の健康情報でも、口の乾きとお口のトラブルの関わりが触れられています。起床後にまず水分をとる、といった小さな行動が、乾燥を意識するきっかけになります。
この時間帯を選ぶ理由は、就寝中に乾いた口の中を最初にリセットできるからです。飲み物の種類は、糖分の多いものより、無糖のものを選ぶ人が多いようです。
朝食後の歯みがきを省いてしまう
「どうせ昼にも食べるから」と朝の歯みがきを飛ばす人は少なくありません。ただ、就寝中に増えた汚れと朝食の食べかすが口に残ったままになりやすい点は、気にしておきたいところです。
みがく時間がとれない日は、軽くすすぐだけでも違いが出ることがあります。みがき方や道具の選び方は、歯科医院で自分の口に合った方法を聞いておくと安心です。
昼・日中の習慣で口が乾きやすくなるとき

日中は仕事や家事、移動で忙しく、口のケアが後回しになりがちです。昼の時間帯は、乾燥と食後の汚れの二点がポイントになります。
水分補給が少ない、会話が続く、口呼吸になっている
集中して作業をしていると、水分をとるのを忘れてしまうことがあります。また、長時間の会話や、無意識の口呼吸も口が乾く要因になりやすいと言われています。マスクをしていると、乾いていることに気づきにくい点も見逃せません。
仕事の合間に一口ずつ水分をとるなど、座る・立つといった動作に結びつけると習慣にしやすいでしょう。「気づいたら口が開いていた」という人は、まず自分のくせを知るだけでも一歩です。
食後のケアを何もしないままにする
昼食後に口の中に食べ物が残ると、においの元になりやすいとされています。外出先で歯みがきが難しいときは、水でゆすぐだけでも、残りやすい汚れを減らす手がかりになります。
においの強い食べ物やお酒、たばこは、一時的に口臭につながることがあると一般的に知られています。たばこは口の中の環境にも影響しうるため、気になる方は医療機関や自治体の相談窓口に話してみてもよいでしょう。ガムやタブレットなどの製品は、成分や使い方が合うかどうか、気になるときは歯科医師や薬剤師に相談してください。
夜の習慣が翌朝のにおいを左右する

夜は、一日の汚れをためたまま眠るかどうかが分かれ目です。就寝中は唾液が減りやすいため、寝る前の状態がそのまま翌朝に影響しやすいと考えられています。
歯みがきが短い、歯間や舌のケアが抜けている
歯の表面だけをさっとみがいて終わりにすると、歯と歯の間や歯ぐきのきわに汚れが残りやすくなります。健康づくりサポートネット(旧e-ヘルスネット)の情報によると、歯周病などのお口の病気は口臭の原因のひとつとされています。歯ぐきの腫れや出血がある場合は、セルフケアだけで済ませず歯科での確認が大切です。
舌の表面にたまる汚れも、においに関わることがあると言われています。ただし、強くこすりすぎると舌を傷める可能性があります。舌のケアの仕方は人によって合う合わないがあるので、やり方は歯科医院で教えてもらうのが安心です。
寝る前の飲食、お酒、口を開けて寝るくせ
夜遅くの間食や甘い飲み物は、口の中に糖分が残りやすい点が気になります。お酒を飲んだ日は水分が足りなくなりやすく、口が乾く方もいるようです。いびきや口呼吸が気になる場合は、睡眠や鼻の状態が関係していることもあるため、耳鼻咽喉科などへ相談する選択肢もあります。
自分でケアしても続くときの考え方
口臭は、お口の中だけでなく、鼻やのど、胃腸、全身の状態が関わることもあると言われています。そのため、生活習慣を整えても気になる状態が続く場合は、原因を自分で決めつけないほうがよいでしょう。
- 歯ぐきの腫れ、出血、痛みがある
- 歯のぐらつきや、かみにくさを感じる
- ケアを続けても、数週間たってもにおいが気になる
- 口の乾きが強く、飲み込みにくさや口内の痛みもある
- 鼻づまり、のどの違和感、胃の不調などが同時にある
こうした場合は、まず歯科医院、症状によっては耳鼻咽喉科や内科への相談が考えられます。なお、自分ではにおいがわかりにくいこともあれば、実際以上に気にしてしまうこともあります。不安が強いときは、一人で抱えず専門家に話してみてください。
週に一度、習慣を見直すチェック
毎日完璧にこなそうとするより、週に一度ふり返るほうが続けやすいものです。次の項目を、できていたかどうかの確認として使ってみてください。
- 朝、起きてから出かけるまでに水分をとれた日があった
- 朝食後、みがくか、せめてすすぐ時間をつくれた
- 日中、口が乾いたと感じたときに水分をとれた
- 口が開いたままになっていないか、気にかけられた
- 夜は、歯の間や歯ぐきのきわまで意識してケアできた
- 寝る直前の飲食を控えめにできた日があった
- 歯ぐきや舌の状態に、いつもと違う変化がなかった
- 気になる症状が続くなら、受診の予定を考えた
全部にチェックがつかなくても問題ありません。できなかった項目のうち一つだけを、翌週の小さな目標にしてみましょう。口臭の原因になりやすい習慣は人によって異なるため、自分に当てはまるものを少しずつ減らしていく姿勢が、無理のない見直しにつながります。
免責事項: この記事は情報提供のみを目的としており、専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。健康上の判断は医師などの専門家にご相談ください。


